HSBC HKクレジットカード明細のレビュー

この建物内でPDFの作成が上手な方はいませんか?

お客様の銀行明細の変換のお手伝いをしている際に結構な量の明細を見てきました。ほとんどの銀行明細の構成は人間が簡単に読める様、アルゴリズムでデータが抽出しやすい様、似た様なフォーマットが使われています。標準的なフォーマットへ変換されると思われがちですが、通常銀行は他社の明細を見て、一番良さそうな明細の真似をします。銀行明細のフォーマットの品質は主観的な物であります。まずHSBC香港のクレジットカード明細のフォーマットを見てみましょう。

1ページ目

まず始めに、薄ピンクのヘッダーとフッターに目がいくと思います。カーボン紙を連想させますね。ヘッダーは2つの要素で構成されており、ロゴが左側、テキストは右側に出ています。ヘッフッターから垂直方向にみると中央に揃っていない様に見えますが、大体の見た目は良さそうです。次に書類のタイトルがあります。その次にページのカウンターがあり、これが初めての動的要素になります。左下を見ると口座名と口座住所が掲載されています。この書面から私の住所は隠しておきました。右側をみるとM01496テキストエレメントが確認できます。これは何なのかよく分かりません。‘M’は男性を意味するのか?多分違います。右側を見ていくと一つ目の表が見えます。こちらには5つの動的要素と5つのラベルが英語と中国語が表示されています。

このセクションで興味深い事は中国語テキストが選択できない事です。書面全体に中国語テキストが無かった為、画像として表示されていると思ったのですが、ありませんでした。もう少し深く掘り下げてみましょう。

まず初めに、取引表の後ろにある"プラチナム"ウォーターマークを見てみましょう。

この必要性があるか分からないが、このせいで表がやや見にくくなっている。

取引表で気になる点がここで分かりました。ぱっと見で確認すると取引リストの各取引は4つに分かれています。:

  1. 投稿日
  2. 取引日
  3. 取引内容
  4. 香港ドル金額

ただ、内容はさらに4つに分類されている様です。:

  1. 内容
  2. 場所
  3. 請求国
  4. 請求通貨
  5. 請求金額

請求通貨と請求額は香港ドルで無い場合のみ掲示されています。金額の部分で興味深い事は支払い金額CRと表示されています。という事は、クレジットカードで何か購入する場合デビットとカウントし、クレジットカードで支払いをしてもデビットとカウントされるという事です。クレジットカードの全ての請求がDBと表示される訳では無いと思いますが、明細にこれが掲載されると間際しいですし、お金を使う事に罪悪感を感じてしまいます。私の一般的な明細処理では5つの分類されている内容を解析する事ができません。 解析をカスタムで行いたい場合は喜んでお手伝いします.

フッターは標準ですが、カードを紛失した際の情報が掲載されています。後は、支払い期日などの情報です。変な事になぜか大きな空の長方形があります。これは何の為か分かりません。左下にはページの右上に掲載されいる同様の情報が掲示されています。興味深い事に右上の5つのフィールドの内4つがページ右上に掲載されている繰り返された情報でした。その情報の右側にテキストがあり、郵送での支払い方法が記載されています。その右下には感謝の言葉、またその下にはきれいなピンク色の四角があります。

2ページ目

同じピンクのヘッダー、ページ表示、口座明細詳細が表になっています。その後、大きな取引表があり、取引表内には一つの取引情報しか掲載が無く、他のデータは無意味な事が見て直ぐに分かります。次に外貨で購入した場合の手数料の情報が掲載されています。ここで書面のCRの意味の説明がありました。その後、‘ポイント還元’ 残高が表示されています。次にアップルペイに関する情報が記載されています。次に取引概要、最後に利子に関する情報が掲載されています。

3ページ目

面白い事がここで起きており、HSBCが2つの仮想定の状況が掲載されています。

  1. $20,000のクレジットカード借り分があり、 支払い最低金額を支払った場合。このケースだと返済に26.3年掛かり、最終的にHSBC へ$70,510支払う事になる。

  2. $20,000のクレジットカード借り分があり、$888を支払う事にした。この場合、返済に3年掛かり、最終的にHSBCへ$31,957支払う事になる。

これらの数字を確認するのは面白そうだと思いました。1番目のシナリオは確認が少し難しそうです。なぜなら最低支払い金額が分かりませんし、最低支払い金額は借り残高によって金額が変わるからです。なので、この支払いのシミュレーションをするためのコードを書きました。

1 ヵ月後の残高19637
2 ヵ月後の残高 19264
3 ヵ月後の残高 18882
...

33 ヵ月後の残高1309
34 ヵ月後の残高 456
35 ヵ月後の残高 -419

合計支払い金額 30660.33036145866

このシミュレーションの場合、HSBCへの返済支払い合計は$30,660で35カ月で完済出来る事になります。HSBCの言っている結果とは違いますが、あちらが間違っているのか、私が間違えているのでしょうか?

変換結果

この明細をbankstatementconverter.comへ通してみると、たくさんのジャンク情報も拾ってしまいますが、結構上手くいきます。

なぜ取引表にはジャンクな物が存在しているのか?

私が思うに、昔はHSBCは担保文言を提供していなかったと思います。利益支払い表や現金還元情報などは明細に掲載されてなかったはずです。もしかしたら、ソフトを使って取引リストやPDFファイルを作成していたかもしれません。そこである日、香港政府は思いついたのです:

“人々はクレジットカードの借り金が多すぎる!それはクレジットカードを最低支払い金額支払いする恐怖を知らないからだ。法律で規定し、借り金を最低支払い金額で返済する場合どうなるかを銀行が示さなければならない様にする必要がある。”

そして、法律が通ったのですが、HSBC香港のプログラマー数名が 「ねえ、静的なテキストをPDFに追加する必要がある」と言ったのです。それからコードを作成し、追加で書面に表を作成するのは面倒だと感じ、既に存在する表の取引ライン項目として追加してしまおう、とこの方法にしたはずです。

最終意見

この明細で良い箇所もあります。ピンクエリアの読解は楽しく行う事ができました。不安定な箇所もいくつか見られました。中国語のビットマップは気に入りませんが、中国語のフォントをPDFへ取り入れる事は可能ではあると思いました。最初のページに繰り返し表示されている情報も少しばかげています。ただ、明細で一番最悪な箇所は取引表に含まれている非取引データです。これがあると、私の銀行明細変換も混乱してしまいややこしいですが、加えてこの書面を読む方にとっても面倒だと思います。

最終スコア 5/10

Join The Mailing List